この古書店街は、明治10年代(1880年代)にこの地域に相次いで創立された法律学校、明治法律学校(明治大学)、英吉利法律学校(中央大学)、日本法律学校(日本大学)、専修学校(専修大学)の学生を当て込んで古書店も含めた法律書の書店が次々にできていったのがその始まりだといわれ、実に130年の歴史があります。その後、大学の学部の多様化にあわせて、各専門書店が増えていきました。太平洋戦争中も空襲を受けることがありませんでした。
この街の特徴は、各古書店がノンジャンルではなく、それぞれに専門分野を持っており、さらにその分野が、文学・哲学・社会科学・演劇・自然科学・洋書・文庫本などバラエティに富んでいることです。毎年秋に、古書市神田古本まつりが行われています。
総数約200軒のうち約140軒が古書店で、都内の古書の約3分の1がこの地域に集約しています。
また、古書店から漂う独特のかおりが2001年には環境省選定のかおり風景100選にも選ばれました。
「日本の古本屋」「BOOK TOWN じんぼう」などの古書専門の検索通販サイトで在庫の検索や注文ができますが、神田神保町古書店街全体の在庫数はその20倍以上もあります。