島根県の隠岐郡隠岐の島町布施にある『トカゲ岩』は、約550万年に発生した大規模な噴火により破片状の岩片と火山灰が固結して偶然出来たと伝えられている岩肌によじ登る巨大なトカゲの形をした奇岩。
アルカリ分に富んだ岩脈「アノーソクレース響岩質・粗面斑岩」が長年の時を経て発達。粗面岩の部分が風雨の浸食により偶然出来たと予測され世界では例が少なく大変貴重なことから、学術研究上きわめて貴重な資料として注目されている。
奇岩の大きさは全長約30m。驚くほど現代の生息するトカゲを思わせる形は幻想的。中谷林道の突き当たりにある展望所や西郷港を出航するフェリーの上からも見られることから、多くの人が一目見ようと訪れる人気スポットとなっている。