四万温泉発祥の地と言われる日向見地区に建つ『日向見薬師
堂』は、慶長3(1598)年、城主真田信幸の武運長久を祈願
して建立された薬師堂。
薬師堂は、間口3間、奥行3間、寄棟造三間四面。室町時代
の末期の建築様式を色濃く残す重厚な雰囲気の建物。また全
国でも珍しい茅葺き屋根に唐風様式。明治45(1912)年に国
宝に指定。その後法律改正により昭和25(1950)年に国指定
重要文化財に指定。
堂内には温泉で病気を治す祈願を込めた「薬師如来」を安置。
古くから病気を治すために温泉に来る人から「湯前薬師」と
敬われ、昔からたくさんのお参りがあったと伝えられている。
また堂の近くには、共同浴場「御夢想の湯」(9~15時)が
あり無料で利用できる。