歴史
四萬部寺は秩父三十四箇所霊場の第一番札所で、1007年に開創されました。「秩父観音霊験記」によれば、播磨書写山性空上人の弟子である幻通が、師の命を受けてこの地に赴き、秩父の地を観音菩薩の有縁の地としました。彼は朝夕に妙典四萬部を読誦し、経塚を築いて霊場としました。本堂は千鳥破風をふんだ美しい入母屋造りで、埼玉県有形文化財に指定されています。
見どころ
四萬部寺は秩父三十四箇所霊場の起点で、札所一番から巡礼が始まります。境内には納経所があり、巡礼用品を手に入れることができます。本堂は元禄10年に建立され、三十四霊場で唯一の県有形文化財です。また施餓鬼堂は八角の厨子を備え、施餓鬼会では回転する内陣八角輪蔵で多くの僧が読経を行います。四萬部寺は活気ある寺で、その歴史と趣ある建造物が訪れる人を魅了します。