埼玉県日高市にある『高麗郷民俗資料館(こまごうみんぞくしりょうかん)』は、平成3年(1991)創立。高麗地方における明治~戦前にかけて地域で長い間人々に使われていた農業・林業・川漁業に関する資料を収蔵・展示する施設。
館内の「土そして汗」がテーマの展示室では、市内で発展した「稲作」「畑作」「養蚕」「茶」を作る際に利用した農具、民具そしてちゃぶ台、火鉢、おひつ、さまざまな食器等の家具調度品を通して昭和中期頃の人々の生活ぶりを紹介。
2Fにある「山河の恵み」がテーマの展示室では、高麗川で使われていた投網、箱めがね、ヤス、筌(うけ)等を用いた漁法がわかる資料を展示。他にも地域の人からの寄付された今では見られることがなくなった、炭火アイロン、電気アイロン、高札、大山灯籠を見ることができる。