茨城県那珂市の一の関ため池親水公園内にある『那珂市曲が
り屋』は、文久2年(1862)に戸崎地区に建てられた農家。今
の家と違い、一切釘を使用せず、母屋と馬屋がL字型に一体
化していることから、「曲り家」と名称になったと伝えられ
ています。★那珂市指定文化財に指定。
那珂市に現存する最後の曲がり屋という貴重な存在の建物内
は、畳敷きの2つの座敷と2つの板の間、囲炉裏の間、土間、
台所、厩で構成。当時貴重な労働力であった馬や牛を家族同
様に考えることで母屋と一体化されたと伝えられており、ま
た1棟にすることで、税金が安くなるというメリットもあっ
たようです。
また秋にはお月見会、春にはつるしびな。大正琴や朗読会な
ど、昔ならではの造りを利用したイベントを開催。また当時
の暮らしを学ぶ場として社会見学や自由研究で利用されるこ
とが多い施設となっています。