歴史
猿橋は、百済からやって来た造園博士のシラコが、西暦600年ごろに橋の建設に難航していた最中に、沢山の猿がつながりあって対岸へと渡っていく姿からヒントを得て、架けることに成功したと言われています。橋脚を使わず、鋭くそびえたつ両岸から張り出した四層のはね木によって支えられた珍しい構造で、深い渓谷を猿が弓のように連なって橋をつくり渡っていた様子が有名です。
見どころ
猿橋は、広重の「甲陽猿橋之図」や十返舎一九の「諸国道中金之草鞋」などの作品にも描かれ、日本三奇橋のひとつとして知られています。長さ30.9m、幅3.3m、高さ31mという圧倒的な存在感があり、周囲をカエデやモミジ、イチョウが彩る秋には特に美しい景色を見せてくれます。昭和7年には国の名勝に指定されており、多くの人々が訪れる観光スポットとなっています。