新潟県燕市にある『燕市分水良寛史料館』は、昭和55年(1980年)に開館。江戸時代に詩・歌や書をこよなく愛した僧侶・歌人・書家である《良寛》の遺墨及び、地域の考古・歴史・民俗資料を収集・保存・展示する施設。
岡山県倉敷市にある円通寺での修行の後、諸国行脚を経て、当地にもどり、国上山中の五合庵で「只管打坐」の修行の日々を過ごした良寛。その厳しい修行後「良寛芸術」と称される格調高い書を完成。当時良寛と関わった家々には良寛の遺墨が家宝として残っています。
館内には、五合庵、乙子神社草庵時代に書いた、詩歌の書、愛用の手鞠など貴重な品を多数展示。また春秋の特別展には重要文化財指定の遺墨等を公開。人々に慕われ、自然の中に生きた良寛の心に触れることができる施設となっている。