山梨県南巨摩郡身延町にある『木喰の里 微笑館(もくじきのさとびしょうかん)』は、昭和61年6月5日に開館。笑みをたたえた微笑仏とよばれる仏像を日本各地に残した江戸時代の僧《木喰上人》に関連する木喰仏の作品・古文書類を収蔵・展示する施設。
木喰上人は、享保3(1718)年丸畑に生まれ。22歳で仏門に入信。45歳で五穀、魚、火食、塩味を断った修行「木喰戒」を受ける。その後、全国遍路の修行を行いながら93歳の生涯が終わるまでに1,000体を超える仏像を掘り続けたことで知られている。また仏像は温かみある表情をしていることから「微笑仏」と呼ばれている。
施設内には、十一面観音や、千手観音、子安観音、十王坐像などのレプリカ。自叙伝ともいえる「四国堂心願鏡」をはじめ貴重な古文書類。他にも全国各地の「微笑仏」の写真パネル約20点や、木喰上人の足跡をたどるビデオを見ることができる。