根上松は兼六園名物の一つに数えられる高さ約15mの黒松です。大小40数本もの根が地上2mにまでせり上がった迫力の奇観を呈しています。この松は、13代藩主・前田斉泰が自ら土を盛り上げて若松を植え、成長後に土を除いて根をあらわにしたものだと伝えられています。
最初に盛土をして根が隠れるように深く土で覆い、かなり成長し根が張ったところで土を取り除いた結果現在のような50本近くある根が2m程度せり上がる珍しい形になりました。樹高が約10m、幹周が約3.9mあります。柵があり近くまでは寄れませんが迫力は十分伝わってきます。せりあがった根が注目されがちですが枝ぶりもかなり見事です