歴史
旧西田川郡役所は、明治11年に山形県の初代県令である三島通庸の命によって建設されました。山形県は明治9年に置賜県、山形県、鶴岡県の3県が統合して誕生し、明治11年には郡制が施行され、山形県内には11の郡が設けられました。旧西田川郡役所は西田川郡の役所として建てられ、現在は国の重要文化財として致道博物館に移築保存されています。
見どころ
旧西田川郡役所は、1階には考古学資料展示室や戊辰戦争と西郷隆盛に関する資料を展示する歴史展示室があります。2階では明治時代の文化に関する資料が展示され、旧西田川郡役所の創建当時の貴重な写真などを鑑賞することができます。また、2階から塔屋へと続く階段は「つり階段」と呼ばれる構造で、柱のない特徴的な形状です。側板の装飾模様や細工は17世紀前半の初期ルネサンス様式を模倣しており、見どころの一つとなっています。