歴史
豊橋ハリストス正教会は、大正2年に初代神父マトフェイ影田が建立しました。戦禍を免れ、国の重要文化財として指定されている聖使徒福音記者マトフェイ聖堂は、県下の正教会では最古です。ロシア正教会信者の増加に応えて建てられ、その歴史的背景を物語ります。保存状態は抜群で、戦禍を免れたために教会の記録、貴重な文献、著名な聖像画家山下りんの聖像画、渡来した美術工芸品が所蔵されています。
見どころ
建物はロシア正教会の聖堂として設計され、木造平屋建ての外観がとても美しいです。外壁は下見板張りで白ペンキ塗り、内壁と天井は漆喰塗り。屋根は現在は銅板葺ですが当初はブリキでした。聖所の天井は四隅に架けた梁を利用した八角形平面のドーム状になっており、河村伊蔵の優れた設計が光ります。平成20年に国の重要文化財に指定され、その美しさと歴史的価値が称賛されています。