男木島は香川県高松市の北、約7.5キロの沖合に位置する島で、南に浮かぶ女木島と並んで雌雄島と呼ばれています。島のほぼ大部分が山地で、南部と男木港周辺の斜面にある民家の間を細い路地が複雑に入り組む、古くからの独特な景観を現在も残しています。
2010年からは香川・岡山両県の港湾部と瀬戸内の島々で行われている、「瀬戸内国際芸術祭」の会場の島のひとつになっています。
北端には全国でも珍しい総御影石造りの男木島灯台があり、木下恵介監督の映画「喜びも悲しみも幾年月」の舞台になっています。その他「機関車先生」「バトルロワイヤル」など、たびたび映画やドラマの舞台やロケ地になっている島でもあります。
変わったところでは男木港近くの墓地に、水戸黄門でおなじみの「助さん」のものと伝えられているお墓があったりします。
また、島のあちらこちらで人間と地域猫が共生しており、日本有数の猫の多い島として通称「猫島」とも呼ばれ、カメラマンや愛好家の間で密かな人気スポットとなっています。