高知県長岡郡大豊町刈屋にある『旧立川番所書院(きゅうたぢかわばんしょしょいん)』は、川井家十代立川口番所役人川井惣左右衛門勝忠が寛政年間(1789-1800)に建築。かつて岩佐口番所(北川村)、池川口番所(仁淀川町)と並ぶ土佐三大番所の一つ。
伊予の国との国境に近く地参勤交代北山越えの経路、土佐路最後の本陣として利用されてきた『旧立川番所書院』は、参勤交代には本陣としても使われていたことから「立川御殿」とも呼ばれていた。
山間部にも関わらず地方にある本格的書院として珍しく大変価値が高い建築物として、昭和49年(1974)に国の重要文化財に指定。土佐路最後の藩主の宿所としても利用されていた『旧立川番所書院』・・、当時の人々の暮らしや歴史が伝わる施設となっている。