広島県竹原市本町にある『頼惟清旧宅(らいこれすがきゅうたく)』は安永四年(1775)頃に建てられた文運の盛んな竹原の町で紺屋を営んでいたかたわら馬杉亨安のもとで和歌を学んだと伝えられている日本外史の著者として有名な頼山陽の祖父《頼惟清》が紺屋を営んでいた商家。
建物は、重層屋根、入母屋造、本瓦葺きの母屋と道路に接する離れ座敷で構成。また江戸時代の商家の特徴でもある厚い塗り込めが随時に見られる。頼一門の発祥の地及び竹原の町家の代表的な商家として大変価値が高いことから県史跡として指定。
他にも裏庭には山陽45歳の時の作品が彫ってある詩碑や、解説テープを通してわかりやすく歴史を紹介するボタンを設置。楽しみながら歴史に触れることができる人気スポットとなっている。