『倉橋島』は、広島県の島々の中の最南端に位置する呉市に
属する島。面積は69.47ha。人口約2万人。音戸町と倉橋町
からなり、音戸の瀬戸にかかる音戸大橋で本州。早瀬瀬戸に
かかる早瀬大橋で江田島市。鹿島大橋で鹿島へと繋がり、古
来は、長門島と呼ばれ、古来から造船,海運の盛んな島とし
て,早くから栄えてきたと伝えられています。
倉橋島は、鎌倉時代には、瀬戸内海を航行する船が増加し、
海賊が横行、倉橋島にも警固役所が置かれたと伝えられてお
り、17世紀後半には、山口県上関から広島県御手洗港に至る
中間点として往来が頻繁になりました。また1890年呉には海
軍鎮守府が置かれると、要塞地帯法により測量、漁業,撮影
が禁止され、艦砲試射場、特殊潜水艦基地、高射砲台、石油
貯蔵基地などが建設されたことでも知られます。