岡山県備前市にある『加子浦歴史文化館(かこのうられきしぶんかかん)』は「海と共に生きるまち」を紹介する施設。
建物は、江戸末期に建てられた民家を移築、再現。昔の蔵をイメージした外観が特徴。そして名称となっている「加子浦」は、かつて江戸時代に公用船や海路を行く参勤交代の諸大名の通船へ水や薪の配給。そして船をこぐ「加子役」を課せられた浦に由来。
館内は、木造の資料館と文芸館の二棟で構成され、地域の歴史や産業の歩みをテーマごとにわかりやすく紹介。土器や竪穴・高床式住居 の模型や、絵図・民具の展示。また弁財船、打瀬船の模型、船舶用具などを展示した漁業や海運関係のコーナーもある。
他にも、地元にゆかりのある小説家・里村欣三、児童文学者・牧野大誓、南画家・久保田耕民や、与謝野鉄幹・晶子夫妻,土屋文明,正宗白鳥,井伏鱒二,藤原審爾,池田満寿夫など、この地に訪れた歴史に名を残す人の色紙や作品を見ることができる。