岡山県高梁市の標高550mの山合いにある『吹屋ふるさと村』
は、赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一された、江戸
末期から明治にかけ、吹屋の長者達が後世に残した最大の文
化遺産と言える吹屋の町。
豪商が財にあかせて建てた豪邸は、全国には多くありますが
、『吹屋ふるさと村』の特徴は、住民が話し合い、個々の屋
敷が豪華さを纏うのではなく、町並み全体を統一することに
より街全体の美観をよくする方針を選び、石州(今の島根県
)から宮大工の棟梁たちを招き、町全体が統一されたコンセ
プトの下に建てられました。
商業地として大いに栄えた面影を色濃く残した町並みは、昭
和49年には岡山県のふるさと村に認定。また昭和52年に国選
定「伝統的建造物群保存地区」に指定されました。