三重県桑名市にある『石取会館』は、日本一やかましい祭として知られ、平成19年3月に国重要無形民俗文化財に指定された「桑名石取祭の祭車行事」を紹介する施設。
施設は、昭和2年に銀行として建設されたもの。土地、建物の寄贈を受け、展示館として修復し開館。大正ロマンを彷彿させるデザインは、今現在当市内に現存する数少ない近代建築物として価値が高い。
館内には、江戸時代の技術の粋を集めた漆仕上げの絢爛豪華な「祭車」を展示。幕末期の桑名彫刻の一端を担った野々垣兵助による総牡丹彫りの彫刻は見事の一言。また石取祭の歴史や行事、使用される祭車の構造、飾金具・染織品も見ることができるだけでなく、実際に祭りで使用する鉦と太鼓を体験することもできます。