歴史
釜石湾を一望する高台、大平町鎌崎半島に立つ白亜の魚籃観音像「釜石大観音」は、昭和45年4月に明峰山石応禅寺(曹洞宗)十七世・雲汀晴朗(うんていせいろう)大和尚の発願により建立されました。この観音像は観世音菩薩の慈愛によりさまざまな理由で亡くなった方々の霊魂に光明を与え、菩提に導くことを主眼にしています。また、現世に生きる人々を苦悩から救済し、幽明両界の平和を祈念しています。
見どころ
釜石大観音は、観音様が人々を救うためにさまざまな姿となって現れるとされています。観音像の高さは48.5mで、内部は13階に分かれています。1階から3階には拝殿や三十三観音安置室があり、4階から10階は七福神胎内めぐり、最上階の12階と13階は観音様が抱く魚の上に出る魚籃展望台となっています。この展望台からは海抜120mの高さから太平洋のパノラマを楽しむことができます。釜石湾の美しい風景を一望しながら、心静かに時を過ごすことができる魅力的なスポットです。