宝鏡寺は、中世京洛に栄えていました尼五山第一位の景愛寺の法灯を今に受け継いでいます。
景愛寺第六世でありました光厳天皇(こうごんてんのう)皇女華林宮惠厳(かりんのみやえごん)禅尼は、宝鏡寺を開山し後光厳天皇より宝鏡寺の号を賜っています。
その後多くの皇女が歴代となり、百々御所(どどのごしょ)という御所号も賜りました。
寺へ入った皇女へ御所から人形が贈られてきたため、多くの人形を保存しています。そのため人形の寺として知られるようになり、一般からも供養として人形が納められるようになりました。境内には人形の供養と京人形の振興を目的として人形塚が建てられており、御所人形像と武者小路実篤の歌が刻まれています。毎年春と秋に一般公開もしています。
雛人形の変遷を辿ることのできるこの一般公開は、一見の価値があるでしょう。
境内には、めずらしい椿や伊勢なでしこなどの花が四季折々に咲いています。