幌舞駅は南富良野の町中にJR根室本線の幾寅駅があります。ここは1902年に開業した田舎町の無人駅に過ぎないが、浅田次郎氏の直木賞受賞作で1999年に公開された高倉健主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台として使用されたことから観光地として整備されています。
映画内では幌舞駅と名付けられ石炭輸送路線「幌舞線」の終端駅という設定で実際の幾寅駅が撮影に使用されました。駅舎待合室の情報プラザには展示コーナーがあり、改札口の実物や映画で使用された駅舎のセット、撮影の小道具、ロケの模様を撮影した写真や衣装、色紙、ポスターなどが展示され映画のダイジェスト版が上映されています。
駅舎周辺にもロケで使用された「だるま食堂」「ひらた理容店」「井口商店」、などのセットが残されていており、ここに来ただけで当時の想い出に浸ることができるでしょう。
さらには実際に映画で使用されたキハ40気動車、通称ぽっぽや号が、車両の前半分だけ切断された形で展示されており、内部には出演者のサインなどが展示されています。