弁慶岬は寿都から国道229号線を北西に行ったところにあります。日本海に大きく突き出た岬が弁慶岬です。弁慶岬の名前の由来は、この岬の先端が裂けたようになっていて、これをアイヌ語でベルケイ(裂けたところ)と呼んでいたのがなまって弁慶岬になったと言われています。
しかしこの他にも弁慶岬には伝説があり、今から八百数十年前の平安時代末期、弁慶の舎弟の海尊が義経再挙の兵を募って蝦夷へ向かったという情報を得た弁慶は、毎日毎日この岬の先端に立って海尊の到着を待ち、そんな弁慶の姿を見ていたアイヌたちは、この岬のことをいつしか弁慶岬と呼ぶようになったとも言われています。
ゆえに弁慶岬の高台の上には想望と書かれた弁慶の仁王立ちした銅像が建っています。