奥尻島津波館は1931年に立てられたが、青苗地区にありながら北海道南西沖地震の地震や津波にも耐えたことから青苗岬の象徴とされています。
1993年7月12日に発生した北海道南西沖地震により発生した大津波が奥尻島を襲い、青苗地区は津波とその後に発生した火災で壊滅状態となり198名もの死者を出しました。その青苗地区の先端にある青苗岬にある徳洋記念碑緑地公園に、災害の記憶と教訓を後世に伝える為に2001年にオープンしたのが奥尻島津波館です。
受付をするとお姉さんが展示の写真や模型を用いて北海道南西沖地震の発生メカニズムから災害、復興の様子をつきっきりで説明してくれます。
さらに映像ホールでは巨大スクリーンに地震の発生から救助、復興までをドキュメントで綴った「災害の記録」と島の四季の風景を集めた「海の記憶」を上映しており地震と津波の怖さを実感できます。館内には地震と津波と火災によって亡くなった198名の島民を鎮魂して198のステンドグラスを用いた光で再現しています。
また、奥尻島で発見された勾玉や土器なども展示されています。徳洋記念碑緑地公園には時空翔という巨大なみかげ石でできた北海道南西沖地震で犠牲となった方の慰霊碑があり、津波のあった7月12日には正面のくぼみに太陽が沈むようになっています。
また徳洋記念碑緑地公園には全高16.7mの巨大な徳洋記念碑もあります。