奇岩雲石は石の町中、熊石漁港の西の外れの岸壁のすぐわき、テトラポットに囲まれた中にある鳥居と祠が建った雲のような形をした突き出た奇岩があります。これが奇岩雲石です。今から約450年前、この地方を支配していたアイヌの酋長タナケシが松前藩に対抗して攻めて来ました。
松前藩主であった義広は部下に命じてこれを討たせたが敗走。追い詰められた松前軍はかろうじてこの奇岩雲石の岩陰に身を隠しました。この時黒雲が岩の間から湧きあがり、地鳴りと共に辺りが真っ暗になった。アイヌの軍勢はこの奇怪な現象に恐れをなして逃げ去り、松前軍は九死に一生を得たと伝えられます。ここは夕陽の名所でもあり堤防の上から奇岩雲石越しに沈む夕陽を見る事ができます。