トンネルメモリアルパークは吉岡の町の南にある丘の上にある公園です。トンネルメモリアルパークのある吉岡の町は青函トンネルの北海道側の最初にたどり着く場所であり、青函トンネル建設時には丘の上のこの場所に工事事務所や作業員寄宿舎などが建ち並んでいました。
1987年の青函トンネルの完成に合わせて施設は取り壊されて、その跡地にトンネルメモリアルパークが作られました。公園内にはトンネルの完成を記念した記念碑や青函連絡船洞爺丸沈没の知らせを聞いた天皇陛下の詠まれた歌碑、さらには駆逐艦柳平和記念塔などがあります。
駆逐艦柳は1945年7月にこの付近の海上で米軍艦載機十数機と交戦し、艦載機を3機撃墜したものの柳も艦尾に直撃弾を受け21名の戦死者と60名の負傷者を出し、航行不能となった柳を付近の漁民の漁船で曳航し負傷者を看護したことを後世に伝えるため記念碑が作られました。
トンネルメモリアルパークは標高10m程度の丘の上にあります。津軽海峡やその向こうに竜飛岬を見ることができますが、眺めを楽しむための場所ではないのであまり眺めは期待できません。
この公園には小規模ではあるが桜の木が植えられており、5月上旬~中旬に満開を迎えます。他にも青函トンネル建設時に使用された蓄電池機関車も展示されています。