サラキ岬は木古内の町から東側のところにある津軽海峡に少し突き出た岬がサラキ岬です。こちらは国道沿いの何もない荒涼とした場所にある岬ですが、ここは江戸幕府の軍艦咸臨丸が沖合で座礁沈没した事から、咸臨丸終焉記念碑や咸臨丸のモニュメントが建てられています。
咸臨丸とは1857年にオランダで完成した軍艦で、1860年には勝海舟や福沢諭吉などを乗せ日米修好通商条約の締結に向け太平洋を横断するなどの活躍をしましたが、戊辰戦争では物資運搬船となり1871年に仙台から小樽に向かう途中、暴風雨の為ここサラキ岬で座礁沈没しました。
咸臨丸がオランダで建造された事からサラキ岬には住民が協力してオランダチューリップ花園が作られ、毎年4月下旬~5月中旬の土日、祝日にはチューリップ祭りが開催されています。こちらの祭りでは約5万本の色とりどりのチューリップが咲き誇り、木古内町の観光名所となっています。