八雲町郷土資料館は八雲町の中心部、JR八雲駅の西側にあります。
ここは八雲町の歴史、芸術、民俗、産業、自然科学等に関する資料を収集し、保管展示して産業経済の振興と郷土の学術、文化の発展に資するために1978年に開館しました。
八雲地区の歴史と風土・開拓と人々の生活・産業の3テーマを柱に、旧尾張藩徳川家の遊楽部(ユーラップ)開拓を中心に八雲地域の旧石器時代やアイヌ民族の歴史、明治初期尾張からの士族移住によって開かれた八雲の歴史資料、1907年に焼かれた八雲焼、1862年にアメリカの鉱山学師ブレーキとパンペリーによって火薬による岩石を破砕する方法が日本で最初に伝えられた八雲鉱山資料、旧徳川家移住者の家の復元家屋など多くの八雲町に関する歴史資料が展示されています。
この八雲町は北海道の代表的な土産品である木彫り熊の発祥地であることから、2012年から館内に八雲木彫り熊展示室が完成し、現在の木彫り熊の原型となった、徳川義親侯がスイスから持ち帰った木彫り熊や、それを参考に作られた北海道第1号の木彫り熊を始め、木彫り熊だけでも100点ほどが展示されています。