入江高砂貝塚館は今の洞爺湖町、昔は虻田と呼ばれていた町の市街地の真ん中にある資料館があります。こちらの内部の展示室には貝塚館のそばにある入江貝塚、及び高砂貝塚から出土した遺物が約200点展示されています。その中にはイノシシの牙で作られた人の歯を模した装飾品や、塔物の骨や貝殻で作られたアクセサリー、動物の骨で作られた銛、土偶やたくさんの写真パネルなどが展示されています。
何より目を引くのは、この入江貝塚で見つかった土器の多さと大きさです。かなりの大きさの縄文時代晩期の特徴的な土器が数多く展示されているのは目を引くでしょう。この入江高砂貝塚館の隣には虻田郷土資料館があり、虻田の町のあゆみの他、明治以降の農具や馬具を展示した農業のあゆみ、噴火湾の漁具を展示した漁業のあゆみ、虻田鉱山や亜麻工場を紹介した鉱業・林業のあゆみ、洞爺湖温泉の発展と商人や職人の道具を展示した観光・商業のあゆみを部屋ごとに分けてわかりやすく展示しています。