悲恋沼は襟裳岬の北東側に広がる百人浜にある周囲400m程度の沼が悲恋沼です。
こちらには大きな駐車場があり、ここから悲恋沼にかけてえりもフットパスの百人浜コースが続いています。駐車場から木道を100mほど歩いた先に悲恋沼を見渡す展望場所があり、悲恋沼を一番美しく見ることができると言うのぞき窓が用意されています。
また、悲恋沼には悲しい物語があります。1660年頃のこと、請負人の息子、浜野久作と日高アイヌ一族の娘マエラはふとしたことから恋仲になり、毎夜のように落ち合うようになりました。しかしそれも長くは続かなく久作は蝦夷地を離れて内地に帰ることになりました。この世では結ばれない運命と知った二人はあの世での再会を誓い、久作を乗せた舟は波間に消えていきました。マエラは幾日も浜辺で久作を思い涙していましたが、いつの間にかマエラの姿は無くなり、その後ぽっかりと沼が生まれました。
この沼はいつしか悲しい恋の涙で出来た沼として言い伝えられ、悲恋沼と呼ばれるようになりました。