フンベの滝は広尾の町から国道336号線を南に3kmほど走った太平洋沿いにあります。
一般的な滝は川の落差にあるのが普通ですがフンベの滝は岩盤から染み出している水がしたたり落ちている珍しい潜流瀑です。
岩盤の中に砂礫層という砂の粒子状の部分を地下水が浸透しています。それが地表に出てきて落差10m程度の滝になっているのが特徴です。この滝は1ヶ所だけでなく国道沿いにある駐車帯の至る所から水が滝となって落ちています。フンベとは、昔このあたりに鯨が打ち上げられたことからアイヌ語で「鯨の獲れる浜」という意味で名付けられました。
滝としての規模はそれほど大きくないのですが国道脇にあって滝の水を触れる所まで近づくことが可能です。夏は滝のマイナスイオンで涼しく冬は氷柱が見られるとあって、道の脇に駐車場もある観光地でお勧めの場所です。
しかし国道沿いのカーブにあって目立ちにくい事から観光客は少なく、夏は観光客よりも太平洋の高い波を目当てにやってくるサーファーが多いです。