根室車石は根室の南側の地点にある花咲灯台の下の海岸に露出する放射状の柱状節理をもつ奇岩を指します。
海底火山の噴火などで熱いドロドロの溶岩が海水中で急冷されると球形の枕状溶岩ができ、後から噴出した溶岩は先に出来た岩を押し出し、これがどんどん重なって、内部に放射状または同心円状の柱状節理ができ、これが割れると断面が車輪のように見えます。
根室車石の枕状溶岩の車輪は今から約6000万年~1億3000万年前にでき、その大きさは直径1~2mから大きいものでは直径約6mにもなり、これだけ大きな車輪状の車岩は世界的にも珍しく、国の天然記念物になっているほか根室を代表する観光名所になっています。
駐車場から花咲灯台目指して車岩園地を少し歩くと休憩広場があり、さらに歩いた先にある観察デッキや観察広場から巨大な車石を観察できるようになっています。
晴れていれば太平洋はもちろんのこと花咲の町並みや花咲港の景色もよく見え、その景色の美しさから根室十景の1つにもなっています。