奥行臼駅逓は別海町から国道243号線を南東に行ったところの交差点に奥行臼歴史の里パーキングエリアがあります。とても雰囲気のよい公園で人気があります。さらにここから進んだところには奥行臼駅逓の現存する建物があります。
駅逓とは明治から昭和初期まで北海道辺地の交通補助機関として、宿泊、人馬継立、郵便業務を担うための制度でした。
この奥行臼駅逓も地元の名士山崎藤次郎氏の自宅を別海、西別、別当賀の三方面の分岐点にあたる駅逓として1910年に開設したものです。
当時は多くの旅人に利用されていましたが殖民軌道根室線の奥行臼駅開業に伴い奥行臼駅逓も役目を終えて1930年に廃止されました。
1985年から一般開放され1994年には北海道指定有形文化財に指定されています。建物は当時のまま残され建物内部も見ることは可能ですが、向かいの住人が施設を管理しており普段は施錠されていますので見学の時には鍵を開けてもらう必要があります。
中は当時のままの生活様式が再現され、当時の写真等も展示されています。