摂津峡(せっつきょう)は、大阪府高槻市を流れる芥川上流に広がる渓谷。府の名勝(1938年指定)および、「大阪みどりの百選」の一つ。
景勝地として知られ、約4kmにわたって、夫婦岩や八畳岩などの奇岩や、断崖や滝などが続いている。風景を大分県の耶馬渓に例えて、「摂津耶馬渓」の別称でも親しまれている。
摂津峡は、関西自然に親しむ風景100選・大阪みどりの百選にも選ばれている。
摂津峡の西岸は、高槻市によって摂津峡公園として整備されている。摂津峡公園は1956年に開設された風致公園で、面積は37.2ヘクタールである。
摂津峡公園はサクラや紅葉の名所として知られている。ソメイヨシノは約3000本植えられていて、毎年4月上旬には「摂津峡さくらまつり」が開催されている。また園内には青少年キャンプ場や、47都道府県の樹木を集めた樹木教材園などもある。
摂津峡の中央部には古くからの小川亭などの茶店があり、ハイキング客らの休憩場として重宝されている。
ヘアピンカーブが連続するため、かつてはローリング族が集まって走行していたが、現在はあまり見られない。