農業資料館は浜猿払の町外れにある道の駅「さるふつ公園」の施設の隅にあります。戦前まではほとんど開拓もされていませんでした。敗戦の影響と食糧増産の目的のため、300戸を越える海外引き揚げ者が入植しましたが、夏でも鉛色をした空から吹き付けるやませによって寒い日が多く、2/3の人々は脱落。今では酪農先進国ヨーロッパの経営と技術を追い越した大型酪農経営がこの猿払の地で展開されています。
風雪の塔がありますが、こちらは風車で有名なオランダ人が愛好する言葉「神は世界を作り、オランダ人は自身で国土を造った」という言葉から、猿払の人々は「俺達は不毛の荒野を沃土に変えた」という誇りを後世に伝えるために、年間牛乳生産量2万トン達成を記念してこの風雪の塔を1984年に建設しました。