北のいつくしま弁天宮は、嵐で岩に打ち砕かれそうになった弁財船を弁天様が救ったことに感謝して弁天宮を建てたとされています。
細い橋を渡った先の龍神の岩の上に真っ赤な祠があり、岩場から見る景色も美しいのが特徴です。龍神の岩には、ある日暮れ時、大沢より地鳴りをたてて降りて来る何物かがあり、それがこの大岩で消えたと伝えられ、当時は吉凶いずれかのお告げとして誰もが黙して語らず、ある時、通りかかった修行者が、この大岩に祠を建てて信仰するよう宣して立ち去ったという伝説があります。
北のいつくしま弁天宮の駐車場の北の端には海岸に下りる階段があり、寝熊の岩や人面岩などの奇岩が見えます。寝熊の岩と人面岩は似ているから付けられたという経緯です。