川口遺跡風景林は天塩の町の北の外れ、天塩川の河口近くに伸びた砂丘の上にあります。こちらは長さ1.5km、幅200mに渡って続縄文時代から擦文時代にかけての竪穴式住居跡230基が分布してエリアとなっています。
230基の内訳は、続縄文時代の3、4世紀から8世紀にかけて作られたと考えられている楕円形の竪穴23基と、擦文時代から擦文時代直後にかけてのものと考えられている正方形に近い方形の竪穴186基と長方形の竪穴20基。他に不整形の竪穴が1基あり、また方形状の竪穴にはオホーツク文化のものが含まれています。
竪穴式住居は一辺6.5mの方形をした茅葺きの半地下の住居で中は意外と広いのが特徴です。続縄文期、擦文文化期、オホーツク文化期の暮らしを知る貴重な文化遺産となっています。
また、こちらの遺跡から発掘された土器や石器は、一部が復元されて天塩町郷土資料室に保管されています。