旧商家丸一本間家は増毛の町中のふるさと歴史通りに石造りの和洋折衷のモダンな建物として存在します。旧商家丸一本間家の建築様式は切妻瓦葺きに軟石張りで屋根瓦の一枚一枚には家紋が彫り込まれ壁面や門柱には洋風の装飾が施されるなど、和風の伝統様式に洋風の技術や意匠を取り入れた建物となっています。
旧商家丸一本間家は呉服商に始まり鰊漁の網元、海運業、酒造業を営んでいました。
かつてこの地に丸一本間家が雑貨店を経営していましたが1880年に火災で焼失。その後、呉服店舗、雑貨店舗、酒造蔵、居宅倉庫などを次々と建築し、1902年には現在の姿となりました。明治初期から営業を続けてきた天塩國一の豪商 重要文化財 平成15年12月25日指定 この建物群は、平成9年3月に増毛町有形文化財に指定されました。
木骨石造りの呉服店舗と呉服蔵があり、その間の玄関を入ると、軟石を敷き詰めた通り庭の奧にコの字型で天井の高い木造平屋建ての居宅と木造一部三階建ての付属家など計5棟あり、590平方メートルの広大な床面積の建物内部を見学できます。