門川町にある岬権現には遠見山直下の海面の近くの洞に社が祀ってあります。その昔、釣りをしていた庵川の孫右衛門という人が、流れて来た木箱を開けてみると金むくの仏像が出てきました。
その仏像を喜んで持ち帰りましたが、夢の中に仏が出てきて「我は彼の地の洞を我が宇(居場所)とさだめしものなり」と孫右衛門をさとしました。孫右衛門はそのことを村人に話し、洞に社を祀ったということです。
こちらは海上安全、新船建造、大漁祈願の社として、県内をはじめ四国などからもおまいりに多く訪れる方が多いのが特徴です。岬権現には観光客も訪れますが、釣りのスポットとしても人気がある場所です。宮崎県の北部へ行った際にはよって見る事をおすすめします。