美々津は、宮崎県中北部、日向市南部の地域。住居表示では美々津町です。美々津は古い歴史を持つ港町で、中世には集落が営まれていたと考えられており、江戸時代に入ると高鍋藩の商業港として重要視され、藩主秋月氏もこの港を参勤交代に利用していました。
明治・大正時代は入郷地帯を後背圏とする物資の移出入港となり美々津はその港町として栄えました。 当時の建物、敷地割が残り、瀬戸内船運の西端にあたり、上方風の商家、操船・水運業者の家、漁家が連なり、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されました。古くから港としてにぎわいをみせ、室町時代には日明貿易港としても発展していたことが知られ、江戸時代中期の1740年(元文5年)には洪武通宝(洪武帝の時代に中国で作られた銭貨)240枚が掘り出されたとの記録があります。