空港も港も持たない国際観光都市京都の玄関口は、京都市下京区にある、東海道新幹線全列車が止まるJR京都駅です。平成9年(1997年)に開業した現在の京都駅は、それまでの2階建ての小さな駅舎を一新、中央部に大きな空洞を設けた印象的な駅ビルに生まれ変わりました。誕生した当時は巨大な横長のビルができるとあって、京都市を南北に分断するものとの批判も起こりましたが、現在では京都タワーと共に京都のシンボルとしてすっかり定着しています。
駅ビルは東にはホテルグランヴィア京都が、西にはJR京都伊勢丹が一続きのビルとして建てられており、地上16階・地下3階、高さ60m・横幅470m・奥行80m、延床面積238,000平方メートルのサイズです。
伊勢丹側には駅ビル名物の一つ、高低差35メートル199段の大階段が設けられていますが、毎年2月には、このうち171段を使った「JR京都駅ビル大階段駆け上がり大会」と題したイベントが開かれます。職場や学校でチームを組んだ4人組80チーム、総勢320人が一気に階段を駆け上がるのですが、トップチームになるとタイムは20秒に迫る勢いで、2段飛ばし3段飛ばしの迫力ある走りは見ものです。