仁比山地蔵院は、佐賀県神埼市にある天台宗の寺院です。仁比山護国寺の塔頭・不動院の子院でした。もとは九年庵(佐賀市神埼市にある数寄屋造りの邸宅及び日本庭園)にありました。護国寺三十六坊は、現存するのは仁比山神社と地蔵院のみとされています。永禄12年、戦火により消失、江戸時代になって鍋島藩藩祖直茂、初代藩主勝茂によって地蔵院は不動院とともに再興されました。明治維新後、神仏分離で三十六坊が廃寺になり、地蔵院のみが残りました。その後、地蔵院は吉祥院跡地に移されました。地蔵院では、「十一面千手観音菩薩」、「不動明王」「地蔵菩薩」など多数の仏様がまつられています。