長野県下高井郡山ノ内町の山々に囲まれた場所にある『林
芙美子文学館』は、平成11年(1999)創立。「放浪記」「浮
雲」など多くの名作を残した昭和初期の女流作家《林 芙
美子(はやし ふみこ、1903年(明治36年)12月31日 - 19
51年(昭和26年)6月28日)》の作品・遺品を展示する記
念館。★管理・運営は、林芙美子の文学を愛する会。
記念館は、作家林芙美子が第2次世界大戦中の昭和19年8月
~終戦の20年10月までこの地に疎開していた柴田家に開設
。1階展示室には、初版本、署名本、限定本、自筆の色紙
、掛け軸、手紙、ハガキなど貴重な400点の作品・遺品を
展示。また夫であり、画家でもあった《林緑敏》の絵画も
みることができる。
また2階では、母と夫、養子の4人で生活していた頃の近
い状態で保存。愛用の机やタンスなども置かれた「執筆の
部屋」や、疎開中に親交のあった、約15人の思い出話な
どをまとめ紹介する「語り部の部屋」など見所が多い。