阪堺電車の東天下茶屋駅から、もとの熊野街道を南へ約5分。
安倍晴明神社は、陰陽師・安倍晴明を祀る、占いの発祥地でもある。
安倍晴明は阿倍野の豪族だった父・阿倍保名(あべやすな)と葛の葉と名乗る白狐の間に生まれた伝説がある。
葛の葉の正体が白狐であることがばれた時に、障子に葛の葉が書き残した歌「恋しくば 尋ねきてみよ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉」は、あまりにも有名。
社伝によると、安倍晴明神社は、晴明没後2年の寛弘4年(1007)の創設とされている。
境内には、江戸の文政年間に建設された晴明誕生の地を示す碑や、産湯の跡などがあり隆盛を極めたが、幕末に衰退へ。
大正10年(1921)、50m南にある安倍王子神社の末社として復興、大正14年(1915)には現在の社殿が建てられたという。
境内で実施されている、日替わりの占いコーナーも大人気。