熊本県人吉市にある永国寺(ゆうれい寺)は曹洞宗の寺院で、肥後三十三観音第9番札所。
大本山総持寺の直末寺で、人吉・球磨地域の曹洞宗寺院箇寺の本寺です。
応永15年(1408年)~17年(1410年)創建といわれています。
一径永就和尚を勧請開山とし、実底超和尚が開山。相良氏第9代相良前続の開基になりました。
永国寺(ゆうれい寺)には、応永15年(1408年)に実底超和尚が描いたと伝えられる「幽霊の掛軸」があります。
近郷のある男の妾が本妻の嫉妬に悩み身投げ、その後幽霊となって本妻を苦しめたため、本妻が実底超和尚の法力を頼りました。和尚は醜い妾の幽霊の絵をみせ、因果道理を説き、幽霊に引導をわたしたといわれています。
この永国寺に伝わる「幽霊の掛軸」から「ゆうれい寺」としても知られています。
本堂裏には幽霊が現れたという池(湧水池)があります。